COLMUNコラム
CRAZY KITCHENの仕事③
- DATE
- 2021/04/27
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昨年6月にオープンしたNEWoMan横浜。
7階にある会員制ラウンジのドリンクコーナーをプロデュースさせて頂いております。
ドリンクは、ラウンジでホッと一息つきたいときに嬉しい、
香り豊かなハーブティーや、パッケージも可愛らしいジュース類をセレクトしました。
コーヒー豆にもこだわっており、バリスタの小島朋則さんが
NEWoMan横浜にいらっしゃるお客様をイメージしてブレンドした、
ここでしか飲めない特別な一杯をご用意しています。
アートディレクションは高田尚子さんにお願いしています。
2020年度は、3回にわたりテーマを定め、
季節の変化やお客様へのメッセージをお伝えできるように、
ガラリと雰囲気を変えてディレクションをして参りました。
グリーンを担当してくださっているのは、
フラワーアーティストの宇田陽子さん率いるlogiのみなさんです。
第一弾のテーマは「はじめまして、あなたと私」。
「はじめて出会う場所で
はじめて知る世界があって
新しい自分に気づく。
潔い季節のはじまりを
あざやかな草木がおしえてくれる。」
お客様とのはじめましてのご挨拶や、
ラウンジにいらっしゃる度に新たな出会いや気づきがありますように、という想いを込めて制作いたしました。
logiさんが独自にペイントした、お花の色味や形が面白いアクセントを加えています。
第二弾のテーマは「みのり、育つ」。
「一緒に育てた場所で
知識と愛情は深まっていく。
静かに蓄え、これまでとは違う姿へ。
深く、遠く、伸びやかに。」
logiさんが行っているプロジェクト「life is」から、
装飾の役目を終えたお花を灰にし、それを釉薬に使った花器を使用しました。
ドライフラワーを中心にアレンジをしていただき、
スタッズが付いた印象的な花器に、大ぶりのお花が映えて、
前回とは全く違う印象に仕上がりました。
第三弾のテーマは「生まれ変わる」。
「同じものでも別の角度から見たら
違うものに見えた。
そうして何度も生まれかわる。
古いものにとらわれず
今を生きるとは
今日を新しく発見するということ。」
「デットストックのような戸棚の奥に眠っていた器も、
組み合わせて新たな形にしたら、今っぽく楽しめる面白い花器になる!」と、
高田さんがリサイクルショップなどを回って集めた器を、
logiの宇田さんとともに組み合わせ、オリジナルの花器を作っていただきました。
カラフルでリズムを感じるような、楽しげな装飾となりました。
お客様の中には、こちらのコーナーを楽しみにいらっしゃる方もいると伺い、非常に嬉しく感じています。
2021年度は、昨年とは少し違った試みを行う予定です。
月に一度、その月に合った季節の言葉をチョイスし、
その言葉からイメージを膨らませてグリーンを用意するというものです。
4月は季節の言葉として「春爛漫」をセレクトしました。
「待ち焦がれていた季節が
希望を連れてやってきた
私らしく満ちて、輝き、咲き誇る」
長い冬を越え、春が訪れた喜びを表した様な装花となりました。
下に敷いた銅板が照明によって反射し、壁に揺らぐ様子も美しいです。
こちらは毎月初めに変わる予定です。
日本語の持つ繊細な言葉の意味合いとともに
装飾で季節の訪れを感じていただけるように制作をしていくので、
ラウンジを訪れた際には、ドリンクと共にその変化も楽しんでいただければと思います。