COLMUNコラム
「生きる」と「希望」
- DATE
- 2019/09/01
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2019年7月に開催した、弊社のオフィスお披露目パーティー。
自社でイベントを開催することはほとんどないのですが、
時たまあるこういった会では、
弊社の想いやビジョンを伝える表現にチャレンジすることが定番となっています。
今回テーマに選んだのが「生きると希望」。
突然ですが、料理って「希望」だと思うんです。
野菜にしても、肉や魚にしても、栄養を摂るという意味では、
簡単に調理するだけで事足りるはず。
それを、わざわざ煮たり、焼いたり、細かく切ったり、
出汁をとったりするのは、健康に生きる以上の価値を感じているから。
温かさにホッとしたり、作り手の愛情を感じたり、
明日もまた頑張ろうと思えるような精神的な希望を、
人は料理に見出していると思うんです。
食材を食べて「明日も生きていける」というところから、
料理を食べて「明日も頑張ろう」という、
肉体を支えるものから、精神を支えるものに昇華した「料理」。
それを2つのテーブルに分けて表現してみました。
「生きる」テーブルには、できるだけ生きていたそのままのかたちの料理を。
例えば、クリームの詰まったサワガニの素揚げと一緒に、生きているサワガニがいる。
アボガドのディップと竹炭のパン粉で作った土には、ミニ野菜が埋まっていて、収穫して食べていただく。
アクセントのバラはちぎってそのまま食べる。
ウニもヒオウギ貝も手長海老も卵も果物も、
できるかぎりそのままの姿で、中身だけ美味しく変身させる。
卵なんて、小さく穴を開けて中身を出し、もう一度入れ直してオーブンで焼く。
そうすると、卵を割るとシフォンサレが…!
(という驚きを表現するために何時間もかかりました…。)
「希望」テーブルには「生きる」テーブルとほぼ同じ食材を使って、より加工された料理を。
じゃがいもはパンケーキに、卵はキッシュに、
ヒオウギ貝はマフィンに、マッシュルームは発酵させてスープに、
シロチョウザメはフリットに、ご飯は米チップスに、
という風に、元のかたちが分からないような料理に仕上げる。
同じカテゴリーの食材を使った、対照的な料理。
装飾も、「生きる」テーブルには苔や木など自然の素材のものを。
「希望」テーブルにはお皿、カトラリー、鍋、ボウルなど、
料理に登場する文明の器具をメインにディスプレイしています。
隣同士に並ぶテーブルに置かれた対照的な料理に触れて、
毎日何気なく食べている料理も、また違ったものに見えたら。
そこから発見や気づきが生まれ、
触れた方々の生活と、この地球がより豊かになれば。
そんな想いを込めました。
ちなみに…
ドリンクは「2nd value bar」として、
賞味期限が切れてしまったドリンクをカクテルにして再利用。
(消費期限ではなく、賞味期限)
夏らしく、スイカやメロンを漬けたシロップに、
タガメを漬けたジンなどをお出ししました。
最後に、コンセプトとメニューを。
【Concept】
【Menu】
【おまけ】
スタッフは全員野菜のアクセサリーをつけて。