CRAZY KITCHEN

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COLMUNコラム

「人生のレシピ」#1 関根健次氏

イベントレポート

DATE
2020/03/01

株式会社心電と共同主催した、
人生を味わうポップアップレストラン「人生のレシピ」。

都度ゲストをお呼びし、ゲストの人生を「話」と「食」で味わう、
この一夜限りのレストラン企画は、
受け手として聞くだけのトークイベントではなく、
食を通して周囲とコミュニケーションを取りながら、
多様な価値観に触れ、それぞれの人生をより豊かにする場を
つくりたいとの思いからスタートしました。

第1回目のゲストは、ユナイテッドピープル株式会社の関根健次さん。
関根さんの人生を約1時間お話いただいた後、
その人生を辿る4皿のコース料理をご提供させていただきました。

ワイン商社を起業する予定だったところから、
ガザ地区での少年との出会いが人生を変え、
バングラデュッシュの映画を初めて放映したことから今の映画事業が生まれ、
そしてこれからの夢についてお話いただきました。

その後にご用意したお料理&ドリンクは、どれもその人生を表現したものに。
関根さんの手の写真のランチョンマットの上にお皿が置かれる仕組みや、
人と人を結ぶ意味のある「水引」のコースターなども。

まずはじめに、乾杯のドリンクは「煎茶のジントニック」。

関根さんの人生を変えた世界半周の旅が「日本のルーツを巡るような旅だった」という言葉から、
旅のはじまりをイメージして作ったオリジナルカクテルに。

世界中で飲まれているジントニックというメジャーなカクテルの中に、ほんの少し日本を感じられるよう煎茶をプラス。
そしてトニックウォーターやジンの柑橘系の香りと味わいの奥に、
お茶の渋み、旨味や香りを感じていただけるように作りました。
ちなみに、使用した茶葉は、ユナイテッドピープルのオフィスがある福岡のものです。

(乾杯の言葉は「ハッピース!」)

<1皿目>
世界 – ワイン商社で起業の夢

学生時代「将来はワインを扱う商社を立ち上げようと思っていた」というお話から、
一品目のお料理は「世界 ー ワイン商社で企業の夢」に。

ワイングラスに入った前菜は、ワインの味わいや香りを想像させる食材を組み合わせもの。
ミネラル分を感じさせる、塩の入ったトマトのコンソメ。
土の香りを想起させる、土に見立てたマッシュルームを使った黒いパウダー。
甘酸っぱさと果実味のすぐりとハーブの爽やかな香り。
など、ワインの味を例える時に使われる、構成の要素、ニュアンスに近しい食材を使用しました。

世界がグラスの中に写っているかのような「芽吹き」のイメージでワイングラスの中に組み合わせ、
春を感じさせる、ふきのとうのムースも入れ、一番上にはキラキラした赤ワインのパウダーを。
食べるごとに味が変わっていく、そんな一品からスタートしました。

<2皿目>
ガザ地区 – 人生を変える出会い

世界半周の旅に出て、予期せぬ出会いから偶然に立ち寄ったパレスチナの「ガザ地区」。
そこに暮らす少年との出会いが人生を大きく変えることとなりました。

ワイン商社を起業しようと思っていた「自分のための人生」から、
世界から紛争をなくすことをミッションとする「誰かのための人生」へ。

そんな、見る世界をガラッと変えたガザ地区での経験。
「少年と出会う前、出会った後」をモノクロの対比で表現しました。
ガザは地中海に面した地域なので、地中海の豊富な食材をイメージした、お魚を使ったお料理です。

黒い色は、イカ墨と焦がしたナスの皮をパウダー状にして作ったもの。
サーモンのミキュイは、生低温調理でまるで生のように柔らかく仕上げ、ホワイトアスパラガスのサラダを添える。
下には炙ったイカと、イカをイカ墨で煮たものを。
赤いソースは、イチゴを使ったガスパチョ。
関根さんが現地でよくイチゴを食べていたとのことから、今回イチゴを合わせました。
(右下に添えてあるのは、ナスを煮詰めたオーベルジーヌ。ナスのペーストです。)

<3皿目>
バングラディッシュ – ストリートチルドレン 初の映画上映 レストラン開業

映画の配給をメイン事業とするきっかけとなったバングラディッシュ。

バングラディッシュにてストリートチルドレンの支援を行うNPO法人「エクマットラ」と出会い、
彼らが制作したストリートチルドレンの映画を日本で上映したことが、今の映画配給事業のスタートとなる。
のちに、エクマットラと協力し、ストリートチルドレンの就職先を作ろうと、
バングラディッシュに焼き鳥屋をオープンさせました。

このストーリーから、メインの一皿はシェフ流の鳥料理に。
使用した鶏は、フランス語で「黒い鶏」を意味する「プレノワール」。
胸肉とモモ肉はバナナの葉で蒸し焼きにし、捨てられることの多い内臓系のハツ、レバーなどは
銀杏と共に炭焼きにして、ミニサイズの串焼きを作りました。
現地の焼き鳥屋さんを想像した、シェフの遊び心です。

鶏の骨から取った鶏のジュのソースも合わせ、
鶏一羽を無駄にすることなく丸ごと使った、モッタイナイ精神の一皿となりました。

<4皿目>
パレスチナとイスラエル – 融合しひとつになる夢

パレスチナとイスラエル、どちらの国でも食べられているという、クナーチェというデザートをイメージした一皿。

クナーチェは、プリンのような、濃厚なチーズクリームに、
カダイフというパスタの一種の細かい麺状のものを乗せて焼いたデザートなのですが、
今回はフロマージュブラン、チーズのムースをホワイトチョコでコーティングして卵状に。
カダイフは鳥の巣をイメージしています。

卵の中のムースは、イスラエルの国旗の「青」とパレスチナの国旗に含まれる「赤」をイメージしたもので、
その2つの色が混ざり合うと、ワインの色、紫になる。
そんなイメージで、中央には、ワインを彷彿とさせるしたカシスのソースを入れました。

イスラエル人とパレスチナ人が共に働くワイナリーを作るという関根さんの夢を、
新しい誕生、希望を思わせる卵で表現しました。

そして、ここまで来て種明かしされるのが、テーブルに置かれたアネモネの花と水引の色。
この関根さんの夢に合わせて、紫色で統一していました。

ちなみに、アネモネはイスラエルやパレスチナでも咲いている花です。

今回ご用意したワインも、もちろんストーリーのあるものに。

白ワインはイスラエルのゴラン高原という場所で育てられたもので、
実際に関根さんが訪れたことのあるワイナリー。

赤ワインはフランス産のもので、世界半周の旅に出た際、
フランス人の友人とよく赤ワインを飲んでいたという話から、セレクトさせていただきました。

たくさんの個性的な方々にお越しいただき、大幅に時間をオーバーしての盛り上がりとなった第一回目。

お越しいただいた皆様、ありがとうございました!!

「人生のレシピ」は継続していく予定ですので、
次回の開催もぜひ楽しみにしていてくださいね。