CRAZY KITCHEN

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COLMUNコラム

サステナブルコレクションのお話

サステナブルコレクション

DATE
2021/05/12

●CRAZY KITCHENが作るケータリングとは

そもそもCRAZY KITCHENは、
「食をただ食べるだけのものとして扱うのではなく、
 食を楽しみ、食に対して新たな気づきを感じてもらうものにしたい!」
という代表・土屋の想いからスタートしました。

それまで土屋が「パーティー料理やブッフェ」と聞いてパッと頭に浮かべたのは、
ポテトや唐揚げ、ハム、サンドイッチなどが銀皿に大量に並び、
来た人があまり手を付けずにどんどん冷えていくようなもの。

そういった、大量に作り、大量に残ってそのまま捨てられるような
集まったお客様から喜ばれないパーティー料理ではなく、
開催される会の趣旨に合わせたメニューや空間そのものを提案し、
お客様の心に残るようなケータリング、食の体験を作ろうと試行錯誤してきました。
「食に対する価値の転換を図りたい」というのは、
現在までCRAZY KITCHENが大切に思っていることです。

なので、メニューをあらかじめ用意して選んでもらうのではなく、
パーティーの詳細やどんなお客様がいらっしゃるのかなどを詳細にヒアリングして、
毎回オリジナルのメニューをご提案させていただくオーダーメイドケータリングを、
創業から今まで続けてきています。

●サステナブルコレクションが生まれるまで

ただ、お客様によっては、
用意されたメニューから選べる方が良いと思う方がいらっしゃることも感じ、
パッケージメニューを「コレクション」という形でご用意できれば良いな、と考えていました。

2019年にそれを実現する形で、
一般の市場に出回らず廃棄されてしまう、未利用魚や害獣を使用した
ケータリングサービス「SUSTAINABLE COLLECTION(サステナブルコレクション)

がスタートしました。

サステナブルという言葉を使うと、少し説教臭く感じたり、
なんだか意識が高そうなイメージを持つ方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、
この食材は「私たちの推しメン食材」で
少しでも背景を知ってもらえたら嬉しいもの」です。
創業してから様々な生産者と知り合い、食材が手元に届くまでの背景を知っていく中で、
シェフが使いたいなぁ、食べてもらいたいなぁと思った食材を中心に構成しています。

宮城・石巻市でASC認証を取得し「銀鮭」の養殖をされている、Fisherman JAPAN・鈴木さんの養殖場を見学させていただいた時。銀鮭の餌やりを体験させていただきました。シェフの武本、なかなか上手です。

千葉・山武市で、シェフの求める多品種の西洋野菜を無農薬で作るサンバファーム・松下さんの農園を尋ねた時。CRAZY KITCHENで出た生ゴミはコンポストし、こちらの農園で堆肥として使用していただいています。

私たちとしては「正しい食事」として、このコレクションを提案したいとは全く思っていません。
CRAZY KITCHENらしい、華やかな見た目や、食べた時の美味しさは大前提!ですが、
サステナブルコレクションを通じて、この美味しい食材の背景を知ってもらえたら嬉しいな、と思っています。

●サステナブルコレクションに使われている食材って

サステナブルコレクションに使用されている食材は、
シロチョウザメやダチョウ肉、ヒオウギ貝やアマゾンカカオなど。
普通に生活をしていたら、なかなか出会うこともない食材かと思います。
(今後はこういった食材も、不意に手元にあったり出会うものとして普及していければいいな、
 形にできればいいな、と思っているのですが…!)

私たちはパーティーという、様々な人が集まる場で、
新しい食との出会いを作り、食に対する前向きな気持ちを生み出すことができるのでは、と思っています。

珍しい食材というのは、注文してくださったお客様の中にも
初めは食材名をお伝えする際に驚かれる方がいらっしゃるように、
口にするまでのハードルも高いかと思います。
シロチョウザメやジビエなどは「臭いんですか…?」と質問されることも多いのですが、
実際にはそんなことはなく(詳しくは後日、食材紹介の際にお話したいと思います)、
匂いがキツいものが苦手な弊社社員も、普段食べている魚や肉よりも美味しく感じたほどです。

「初めて食べて「美味しい!」と思っていただければ、
 その後もその食材のことを好きでいてくれるかも知れない。」
そんな責任も感じながら、聞き慣れない食材の調理法などにも工夫をしています。

【シロチョウザメのカダイフ揚げ】

【ダチョウのタルタル タピオカチップ乗せ】

まず、見た目の美しさで「食べてみたいなぁ」と思っていただき、
口にした後に「え!この美味しい食材がシロチョウザメ!?」などと驚いていただけるような、
万人に愛される味を提供できるように心がけています。

●CRAZY KITCHENが大切にしたいこと

創業当時に土屋は、食に対する多くのドキュメンタリーを観て
「当たり前のように感じていた食の常識」を覆され、
その背景に何があるのだろう、と考えるきっかけになったと言います。

また、大量に残されたり食べきれない料理が並ぶのには、防ぐための方法が何かあるはずで、
参加するお客様ではなく、食を提供する我々側の問題なのだとも考えるようにもなりました。

これまで多数の現場を作ってきて感じることは、
しっかりとヒアリングさせていただきご提案したものは、
食べきってもらえることが多いということです。
(例えば男性が多いのか、女性が多いのか、年齢層は?食事を取る時間は長いのか、などによって、
 用意する食材や人数によっての量の調整などもこちらで出来ます。)

適材適所で求められているものが納品できれば
フードロスなどの問題の解決も出来ると思っているので、
毎回メニューも、近寄ってみたくなるビュッフェ台の装飾も、そういった面を含めて大切に考えています。

社会の中でサステナブルが求められているこの時期に、
こういったコレクションを用意できたことは喜ばしいことだと思っています。
今後も、食を通じて世の中とうまく握手できるものを作り続けられたら良いな、と考えています。

●サステナブルコレクションをお考えの方へ

リリースしてからは「SDGsに関するカンファレンスでサステナブルな食事を出したい!」という方や、
以前にご利用いただいた方にも「聞き慣れない食材だけど、CRAZY KITCHENが出すものなら美味しいだろう」と
ありがたいことにご注文いただく機会をいただいています。

サステナブルコレクションは、
ブッフェタイプ

木箱にお詰めした
デリバリータイプ
とがあるのですが、

コロナ禍になったこともあり、現在はデリバリータイプでのお届けのお問い合わせをいただくことも多くなりました。

食べていただいた感想としては、
変わったものを食べた、斬新だった、ということではなく、
第一声で「美味しかった!」というお声をいただくことが多いです。
料理としての美味しさをまず感じていただけることは、何より嬉しいことだと思っています。

知れば知るほど、地球上には様々な食材があるんだなぁと日々感じています。
今後もたくさんの食材と出会い、品数も増やしていき、
お客様のご要望に合わせて「こういったお料理もありますよ」と柔軟な提案ができる
コレクションでありたいと思っています。

次回のコラムからは、サステナブルコレクションに使用している食材を、
少しずつご紹介していきたいと思いますので、お楽しみに!

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SUSTAINABLE COLLECTION(サステナブルコレクション)

MENU:
ヒオウギ貝と八幡平マッシュルームのサラダ / ダチョウのタルタル / シロチョウザメのカダイフ揚げ /
イノシシのグリル / 棚田米と銀鮭手まり寿司 / アマゾンカカオのテリーヌ

※取皿や割箸、配送費、人件費等別途/10名様〜のご注文となります。