COLMUNコラム
人と棚田をむすぶ 「おむすびBAR」
- DATE
- 2019/10/01
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多くの人が「懐かしい!」と感じる日本の原風景であり、
私たちの祖先の知恵がぎっしり詰まった大切な財産でもある棚田。
先人達が果てしない労の末に築いた農村文化の結晶で、
山間の傾斜地に階段状に作られたそれは、
「日本のピラミッド」とも言われています。
(田植え時期)
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棚田でできるお米のおいしさの秘密は雪や気候にあり、
3mもの積雪、昼夜の激しい寒暖差、山に染み入る雪解け水、
これらが極上の米を育てるそうです。
さらに、棚田は山を支え、川を守り、空気をきれいにし、
多くの生き物に住みかを提供してきました。
(稲刈り時期)
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しかし、これらの棚田は、過疎化、担い手の高齢化、
後継者不足といった問題を抱え、危機に瀕しています。
越後妻有「大地の芸術祭」が開催されている松代では
この35年間に放棄された棚田は500ha以上、
耕作面積は1970年の半分以下になっており、
棚田の保全には、都市や農村という枠を超えた取り組みが必要…
という現状から、全国のたくさんの方に棚田の里親になっていただく
「まつだい棚田バンク」という取り組みがされています。
今回は、その里親様が現地にいらっしゃり、
地元の方々と一緒に稲刈りをするイベントの
アフターパーティーをCRAZY KITCHENにてプロデュースさせていただきました。
都会から遥々来ていただいたのであれば、
里親となっている田んぼの新米を美味しく召し上がっていただきたい、
地元の人たちとの距離が縮まる時間にしてほしいとの想いから、
今回は地元のお母さんたちが、獲れたての新米で”むすぶ”
「おむすびBAR」を企画。
お米と一緒に、地元の方々と里親さんたちの縁も結んでいただきたい、
そんな想いを込めました。
せっかくの美味しいお米も、事前に作り置きしたおにぎりとして
テーブルの上に並ぶだけでは、どうしても気持ちが伝わらない…。
誰が作ったのかわからないものだと残ってしまう…。
そんな毎年の課題もあり、今回は出来立てを提供することに。
(準備風景)
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例えば、「良子さん × きゃらぶき」のように、
お母さん達にそれぞれ違う具材を作ってきていただき、
1人1人のBARカウンターを設置しました。
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最初は控えめだった地元のお母さんたちも、
パーティーの最初から最後までお客様の列が途切れず、
お米が売り切れになってしまうほどの盛況ぶりに
「楽しかった!」と言ってくださいました。
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また、お客様のテーブルに提供されたおかずは
フレンチ居酒屋をテーマに、地元の食材を使って
居酒屋風ではあるのだけれど、どの居酒屋にもないような創作メニューをご提供。
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<メニュー>
・いとうりのジュレ
・棒ダラのポテトサラダ
・タプナードの出汁巻き卵 夕顔おろしを添えて
・美雪マスのフロマージュブラン西京焼き 生姜の乳酸ピクルス
・妻有ポーク味噌煮リエット 棚田米の米粉パン
・山くるみプチシュー
今回は、「大地の芸術祭」と関わりのある
塩田シェフとのコラボメニューだったのですが、
塩田シェフがオリジナル夕顔ドリンクジャーも作ってくれました…!
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「まつだい棚田バンク」では毎年2回、田植えと稲刈りのシーズンに
里親様に向けたツアーを企画されています。
ご興味のある方は、ぜひ以下をご覧ください。
【まつだい棚田バンク】
http://www.echigo-tsumari.jp/activity/tanada_bank
思いとストーリーを乗せて、食事を提供する。
それが私たちにできることかなと思っており、
今後も人と人、人と場所がつながる時間をプロデュースしていきたいと思います。
(おまけ)
お疲れ様!の集合写真
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司会の松山さんの髪は、藁でできたリーゼントでした…!
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